鶴岡高専技術振興会 会長賞表彰
当振興会では平成24年度より、鶴岡工業高等専門学校学生の更なる学業の奨励を目的に、学術研究活動や地域連携(地域貢献)活動、課外活動等において優れた活躍が認められる個人及び団体に対し鶴岡高専技術振興会会長賞表彰を行っております。令和3年度表彰式が令和4年3月15日(火)に鶴岡市役所庁議室において開催され、個人2名、学生団体1団体が受賞し、皆川治会長より表彰状と記念品が授与されました。

個人:生産システム工学専攻 電気電子・情報コース2年 皆川 大地 さん
個人:生産システム工学専攻 電気電子・情報コース2年 齋藤 大輝 さん
皆川さんと齋藤さんは、局所地域における安定的な気象情報を長時間にわたって取得できる「KOSEN版ウェザーステーション」の開発と農業従事者への情報提供に関する研究を意欲的に取り組まれてきました。皆川さんは安価でかつ長時間に渡り安定的に気象情報を取得し、サーバへ転送する「KOSEN版ウェザーステーション」の開発を行い、三川、天童、東根、南陽にある各圃場に設置し、約2年間の連続稼働を実現し、安定した動作とデータ取得の有効性を示すことに成功しました。齋藤さんは、JA全農山形との共同研究で、ウェザーステーションからアップロードされた気象情報を蓄積し、これらの情報を農業従事者へ提供するためのクラウドサーバを構築しました。農業従事者に気象データをわかりやすく提示するWEBページや高温や低温による作物への被害を防止するアラート通知機能に関する研究を行い、農業従事者とJAスタッフからも良い評価を得ることができました。
団体:AMデザインチーム
代表 創造工学科 化学・生物コース3年 渋谷 優貴 さん
受賞作品製作者 創造工学科 機械コース3年 福定 隼也 さん
令和3年12月4日に広島県呉市にて開催された「第18回全国高等専門学校デザインコンペディション(デザコンin呉2021)」プレデザコン部門AM(=Additive Manufacturing)デザイン(3Dプリンタ)部門フィールドでAMデザインチーム所属学生の作品が「優秀賞(全国高専連合会会長賞)」を受賞しました。
2021年度のAMデザインフィールドは、「衝撃を吸収せよ!」をテーマに3Dプリンタで制作した材料のみで構成された造形物がいかに落下衝撃を吸収できるかで争われ、今回、機械コース3年の福定さんが、落下した鞠(まり)が弾むことに着想を得て設計した「まり鶴」が、応募18作品の中で見事「優秀賞」の栄冠に輝きました。
チーム結成以来、毎年「全国高専デザコン」へ挑戦しており、過去にはAMデザイン部門での優秀賞、審査員特別賞、プレデザコン部門AMデザインフィールドでの入賞などの実績を上げております。